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訪問看護はきつい仕事?やりがいや働きやすい職場についても解説2024.01.25
2025年問題を背景に需要が高まっている訪問看護。
自宅などで療養をしている方にケアを提供するお仕事です。
実際に訪問看護で働いている看護師が「訪問看護こそほんとうの看護」「訪問看護はやりがいが多く、たのしい!」と言っているのをご存知でしょうか。
しかし、一方で訪問看護の経験のない看護師は「訪問看護はきつい!大変!」というイメージを持っているようです。
この記事では、訪問看護の仕事について詳しく知ってもらうために、以下の点についてまとめています。
・訪問看護がきついと言われるワケ
・訪問看護のやりがい
・訪問看護師が働きやすい職場になるための会社のサポート
記事を読むことで看護師の働き方について詳しく知ることができます。訪問看護に興味をお持ちの看護師はぜひ参考にしてください。
訪問看護がきついと言われるワケ5つ
まず訪問看護が「訪問看護ってきつそう」「1人でケアするから大変そう」と言われる理由について紹介します。
・1人で判断する場面が多いため
・勤務当日に休みにくいため
・オンコール勤務があるため
・体力的な負担が大きいため
・病院のように整った環境でないため
看護師の職業は訪問看護に限らず、病棟勤務でもきついと思いプレッシャーの多いお仕事です。
ここでは訪問看護をより詳しく知ってもらうために、訪問看護のきつい点について紹介します。
1人で判断する場面が多いため
訪問看護は、看護師1人で利用者様のところに伺いケアを提供します。
病院とは異なり、すぐ近くに他の看護師がいないため、「うまくケアできなかったらどうしよう」「悪い状態を見逃してしまいそう」などといったプレッシャーを感じる看護師も多いでしょう。とくに経験の浅い方はなおさらです。
訪問看護では1人でケアすることにプレッシャーを感じますが、試行錯誤が自らを育てる経験にもなります。
勤務当日に休みにくいため
勤務当日に休暇願いをしにくいことも訪問看護ではきつい点です。看護師自身の体調不良だけでなく、子どもの発熱など家族の事情で休まなければいけないことがあるでしょう。
しかし、事前に訪問する先が割り振られているため、代理で訪問してもらうスタッフがいないと、予定以外の休みを取りにくいこともあります。
しかし、訪問看護は夜勤勤務がなく、ほとんどの事業所が土日休みといった働き方ができるため、プライベートと両立しやすい仕事です。
オンコール勤務があるため
24時間体制をとっている訪問看護ステーションでは、オンコール勤務があります。オンコールとは、規定の勤務時間以外で、利用者様の緊急時にすぐに対応できるように待機することです。
緊急度はさまざまであり、呼吸器のアラームがずっと鳴っている、話を聞いてほしいなどの理由で電話がかかってきます。ゆっくりお風呂に入れない、そわそわして落ち着かないと考えている看護師も少なくありません。少なからず、オンコール勤務にプレッシャーを感じることがあるでしょう。
しかし、オンコール勤務は何かあれば緊急訪問できるように待機するため、手当が支給されます。もちろん緊急訪問がなければ、自宅でゆっくり過ごせます。
体力的な負担が大きいため
訪問看護師のケアは幅広く、点滴や注射など診療の補助から介護業務にも携わります。入浴介助をすることもあるため、体力的な負担を強いられることもあるでしょう。
もちろん一人で介助できないケアを無理にする必要はありません。しかし、看護師の体力にも個人差があるため、同じケアでも体力的につらいと感じることもあります。
病院のように整った環境でないため
訪問看護師がケアする場は利用者様の生活の場です。病院のように整った環境ではないため、つらいと感じる場面もあります。例えば、夏場にクーラーがない、床がほこりまみれ、ゴミが散乱しているなどです。不衛生な環境であると訪問したくないと考えることもあるでしょう。
利用者様の生活環境を否定することはできませんが、健康に支障をきたす場合は改善の提案をすることもできます。利用者様や家族の考えを尊重しながら、専門家としてのアドバイスすることは訪問看護師としての役割でもあります。
訪問看護のやりがいとは?
「訪問看護をやっててよかった」と思うことを紹介
訪問看護がきついと言われる理由について述べてきました。しかし、実際には「看護が好きだから訪問看護をしている」という訪問看護師は少なくありません。
訪問看護師が仕事にやりがいを持ち、たのしいと答えるには以下の理由があります。
・利用者様から大きな信頼を得られる
・1人のケアに集中して取り組める
・工夫してケアを提供できる
訪問看護師を経験している人は、訪問看護のきつい面も知りながら、やりがいを強く感じています。ここでは訪問看護師のやりがいについて紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
利用者様から大きな信頼を得られる
訪問看護でケアを提供するには、利用者様や家族からの信頼は必須です。
信頼関係はすぐに築けるというわけではありませんが、利用者様の生活に入りケアしていく中で、専門家として大きな信頼を得られます。「訪問看護師のおかげで自宅で生活ができる」と言っていただくこともあり、訪問看護師としてやりがいを強く感じるでしょう。
もちろん病院勤務でも患者と信頼関係を築き、ケアを提供します。しかし、訪問看護師は病院勤務のとき以上に利用者様からの信頼を感じることが強いです。
1人のケアに集中して取り組める
一定の時間、利用者様1人のケアに集中して取り組めることは訪問看護の特徴のひとつです。ケアの途中にナースコールが鳴ったり、検査に呼ばれたりということはもちろんありません。時間は決まっていますが、利用者様1人ひとりのケアに集中できます。
そのため、十分な観察とアセスメントを行え、1人ひとりにあった質の高いケアを提供できます。実際に訪問看護師をしている人が「訪問看護だからこそ、ほんとうの看護を行える」と言う理由でしょう。
工夫してケアを提供できる
利用者様の生活に合わせ、工夫したケアを提供できることは訪問看護の醍醐味です。病院は設備が整っていますが、決められた空間の中で決められた物品を使いケアしなければいけません。
マニュアルどおりにしなければならず、ケアがルーチン業務になっていると感じている病院看護師もいるのではないでしょうか。
訪問看護ではマニュアルに縛られることなく自分で考え、利用者様やご家族と話し合いながら身の回りの物を上手く使いケアを行えます。
例えば、ペットボトルをシャワーボトルにしたり、足浴や入浴時に入浴剤をしたりなど身の回りのものを使用してケアを提供します。ケアの工夫に自由度が高いため、利用者様の希望に合わせたケアを積極的に行えることは、訪問看護の面白みです。
利用者様と長く関われる
病院では入院期間中の短い期間でしか関わりを持てません。また、シフト制であり、受け持ちの病室が決まっているため、特定の患者さんと関わる機会は少ないでしょう。訪問看護では長期に関れるため、自分が行いたいケアをじっくり時間をかけて提供できます。また、利用者様と深く関わることができるため、信頼関係やケアの質が高まるため、やりがいを感じやすいです。
訪問看護師が働きやすい職場になるための会社のサポート
訪問看護ではやりがいを感じる場面は多くありますが、働きやすい職場と感じるためには会社のサポートが重要です。
当社では訪問看護師が働き続けやすい環境をつくるために下記のような取り組みをしています。
・オンコール勤務が偏らないようにする
・残業の負担を分配させる
・利用者様の環境に対応できるためのアドバイスをする
・家族からの相談は責任者が対応する
・勤務体制を工夫し体力的な負担を軽減させる
・看護ケアに集中できる環境をつくる
・1人ひとりにスマホを支給し連携を取りやすくする
さまざまな取り組みを行い、現場で働く看護師をサポートしています。
オンコール勤務が偏らないようにする
オンコール勤務は看護師間で偏らないよう配慮します。また、管理者の場合でも平日に休日ととれるように勤務を組み、勤務に関して毎週ミーティングで共有します。
オンコール勤務の回数は週に1〜2回程度で、手当は1回2,000円です。また、対応した場合には別途インセンティブが設けられています。
緊急訪問をした場合、22時〜翌5時までであれば10,000円/回の手当があり、それ以外は残業代として支給されます。
残業の負担を分配する
人員不足の場合でも、残業が多くなり看護師が疲弊しないように配慮しています。基本的に会社の規定で定められた残業時間があるので、1人の看護師に負担がかかるようなことはありません。
そのため、仕事のあとのプライベートとも両立しやすいです。
利用者様の環境に対応できるためのアドバイスをする
クーラーがない、不衛生など利用者様の療養環境で精神的な負担を強いられることがあります。
もし、利用者様の自宅にクーラーがなくきつい場合は、利用者様やご家族と熱中症の危険性を話し合うなどの対策を行なっていきます。
もちろん、現場の看護師だけでなく、管理者や先輩看護師と話し合い対応策を考えていくため、1人で悩む必要はありません。
家族からの相談は責任者が対応する
家族からの相談は、まず管理者が対応します。そのため、介護保険などの制度についてうまく答えられないなどの不安をもつ必要はありません。
また、他職種との調整も管理者が行うので、訪問看護の経験が浅い看護師も、他職種とのコミュニケーションに悩むことなく働けます。
勤務体制を工夫し体力的な負担を軽減させる
入浴介助など体力的な負担のかかるケアは2人体制で行えるように利用できるサービスを組み合わせるなどの配慮をします。
例えば、介護保険の利用者様で訪問介護を利用できる場合、介護職員と一緒に訪問し入浴介助を行います。実際に訪問看護師の体力的な負担軽減につながっているようです。
看護ケアに集中できる環境をつくる
訪問看護は事務的な仕事も多くあります。しかし、当社では看護師がケアに集中できるように事務員を配置しています。
請求業務や行政との対応は事務員が行うため、看護師が事務的な業務をする必要がありません。そのため、利用者様のことを中心に考え業務を行えます。
1人ひとりにスマホを支給し連携を取りやすくする
訪問看護師1人に1台スマートフォンが支給され、正社員であればパソコンを用意します。
いつでも連絡できる体制をとっているため、不安なまま現場に行く必要がありません。
また、毎日ミーティングを行い情報の共有をしており、看護師間の連携をしっかり取れる体制を作っています。
まとめ
訪問看護はきつい、大変というイメージを持たれているお仕事です。しかし、実際に働く看護師はやりがいを強く持ち、質の高いケアを利用者様に提供しています。
やりがいのある訪問看護を続けていくためには、会社のサポートが不可欠です。働きやすい職場でなければ、訪問看護師は質の高いケアを提供できません。
そのため、訪問看護師として活躍していきたいと考えている方は、職場環境も考慮し会社を選ぶことをおすすめします。
利用者様のケアに集中でき、看護師としてのスキルを十分に発揮できるような職場を選びましょう。